バスケットボールにおいて、ロングシュートがスパスパ入ると気持ちいいし、かっこいいですよね。
綺麗にシュートが入ると、その音で何度も蘇ってしまう人もいるほどです。
そのシュートを放った後のフォロースルー。
バスケ経験者であれば、残しなさいと一度は言われてたことがあるのではないでしょうか?
でも、トップレベルで活躍する選手の中には、フォロースルーを残さない選手も多くいます。
そのフォームがカッコよくて、マネしたくなります。
フォロースルーは残すべきなのでしょうか、残さなくてもいいのでしょうか?
私が出した結論は以下の通り。
【結論】
フォームが固まるまではフォロースルーを残すように意識すべき。
フォームが固まったら、あとは好み
それではその根拠を探っていきましょう。
フォロースルーとは
そもそも、「フォロースルー」の定義とは何でしょうか?
ショットやパスにおいて、ボールを放った後の上肢の姿勢。
バスケットボール用語事典
『バスケットボール用語事典』では、上記のように定義されていました。
パスでも使いますが、バスケでフォロースルーと言ったらほぼシュートのことでしょう。
「シュートでボールを放った後のフォームのこと」ということですね。
バスケ以外でも、野球でのボールを投げた後、サッカーでのボールを蹴った後、ゴルフのスウィングでボールに当たった後のフォームにも使用されます。
フォロースルーの役割
フォロースルーは、ボールが手(指先)を離れた後の状態のことであるため、厳密に言うとシュートの成否に直接的な影響を与えるものではありません。
しかしながら、このフォロースルーがシュート確率を左右する可能性を秘めています。
バスケは習慣のスポーツと言われています。
毎回同じフォームでシュートが打てれば決まる確率も上がるでしょう。
しかしながら、そう簡単にはいかないのが難しいところ。
そこで、フォロースルーです。
フォロースルーを残すことで、運動を記憶しやすくし、動作の再現性を高めることができるのです。
また、シュートを外したときの原因を修正する時の、制度向上になります。
理想のフォローするは、ボールを離したら、シュートしたほうの腕をしっかり伸ばす。
このとき人差し指と中指をリングに引っかえるイメージを持つとよいでしょう。
フォロースルーを残すメリット
フォロースルーを残すことで以下のようなメリットがあると言われています。
- シュートフォームの感覚を残しやすくなる
- 動作の再現性を高めるために役立つ
- セリフフィードバックに役立つ
- シュートフォームの確立
- 余計な動作に気づく
自分のシュートフォームを確立するためにはフォロースルーを残しておくことで感覚を残し、フォームを確認することができます。
シュートフォームの他、ボールの軌道やシュートの成否も確認しフォームを修正していくことができます。
自身のシュートフォームが確立できてきたら、フォロースルーの形を定めることで一連の動作を再現しやすくなります。
シュートフォームを残し、同じ体制になっているかどうかを確認できます。
また、シュートが曲がる、入らない原因となる一つに余計な部分が動いていることが挙げられます。
シュートフォームを残すことで、余計な動作に気づき、その動作を削られるということもメリットとして挙げられます。
フォロースルーを残すデメリット
多くのメリットが挙げられますが、シュートフォームの残すことでデメリットはあるでしょうか。
- シュートの所要時間が長くなる
唯一挙げられるデメリットとしては、フォロースルーにかける時間(止まっている時間)だけシュート全体としての所要時間が長くなるということ。
僅かではありますが、この動作によりディフェンスに戻ることが遅れる可能性があります。
トップレベルに、フォロースルーを残さない、もしくは短い選手が多いのはこの時間を省くためかもしれません。
こういった選手は、自身のシュートフォームが確立されており、シュートフォームを残さなくても再現性高くシュートを打つことができているのでしょう。
フォロースルー残す人・残さない人
フォロースルーを残すことによるメリットは多いことが分かりましたが、トップレベルの選手にはフォロースルーを残す人、残さない人様々です。
渡邊雄太
NBAで活躍し、2023年ワールドカップで歴史的勝利に導いた渡邊雄太選手は、わかりやすくフォロースルーを残す選手の代表でしょう。
小さい頃から基本に忠実にシュートを放っていたのでしょうね。
そんな、渡邊雄太選手の半生が描かれた本が出版されています。
バスケまみれの生活が伺えます。
富永啓生
NBAを目指してNCAAで切磋琢磨中、2023年ワールドカップの活躍も記憶に新しい富永啓生選手。
この人のシュートは異次元で、フォロースルーをほぼ残していません。
それでもバシバシシュートが入るので、数々の本の著者や、育成コーチは困っているのではないでしょうか?
ただ、前述の通り今まで築き上げてきた成果があるためなのでしょう。
きっと、昔はフォロースルー残していたはず!
富樫勇樹
2023ワールドカップでキャプテンを務め、チームをまとめ上げた富樫勇樹選手。
Bリーグ最速3ポイント800本を達成しています。
富樫選手もフォロースルーを残さないタイプです。
シュートフォームがすでに確立されていて、シュートの所要時間を短くするためなんでしょうね。
富樫選手も自伝本を出しています。
ステフィン・カリー
スリーポイントシュートと言えばカリー。
カリーもやはりフォロースルーを残さないタイプですね。
たまに残すこともあるみたいです。
しかし、カリーもフォロースルーは意識しているようで、以下のような発言もしています。
もし外れるようなら、もっとしっかりフォロースルーを残すようにした(If I would have missed I would have held my follow-through even harder)
https://www.basketball-zine.com/article/detail/70371?page=1
ステフィン・カリーの自伝も紹介しておきます。
結論
トップレベルの選手を見ると、フォロースルーを残す選手は少ないようですね。
極端に短い、もしくはないように見えますが、何本もシュートを放ち確立されたシュートフォームが出来上がったからできる技でしょう。
育成レベルや、一般レベルではフォローするは残すことに越したことはないと思います。
そのうえで憧れの選手のシュートフォームを真似る、というのもよいでしょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
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