スリーポイントシュートなどのアウトサイドからの長距離のシュートを打つ際のスキル「ディップ」
現代バスケでは欠かせないスキルとなっています。
本にも出てきますし、ネットを検索してもたくさんヒットしますね。
正しい知識を得て、用法用量を守り正しく使用しましょう。
結論:飛距離を伸ばすにはディップは有効、でもほどほどにね
ディップとは
まずは、バスケ関連書籍で「ディップ」がどのように紹介されているかを見てみます。
ショットを放つ際に、ボールをレシーブした位置からいったん下げる行為
バスケットボール用語辞典
ボールを受けたら脇腹の前にボールを下げる
バスケットボールの新しい教科書
シュートを打つ前に、ボールをお腹あたりの懐にいったん収める行為のことですね。
ここからリリースポイントまで上げる(リフトアップ)ことによって、ボールに勢いが伝わりシュートの飛距離が伸びます。
ディップが最も効果的に機能するものに、「ワンモーション」と言われる、ジャンプの上昇中にボールを放つ方法があります。
ジャンプと同時にリフトアップを開始し、この勢いを使い頂点に達する前にボールを放ちます。
このタイミングが合うと、想像以上にシュートの飛距離が伸びます。
筋力がない幼少期や、オヤジでもロングシュートが可能になるでしょう。
NBAの有名シューターのステフィン・カリーや、日本代表で活躍するシューターの冨永啓生などがお手本になりますね。
ひと昔前は、ボールをリリースポイント(おでこのあたり)にセットしてからシュートするように言われていましたが、技術の進化と共に指導方法も変わってきています。
現代でもリバウンドを取った後のシュートは、ボールを下ろさずに高い位置でキープしてシュートする指導はあると思います。
これは、ボールを下ろした際にスティールされることを防ぐためです。
インサイドプレーヤーならばこの練習をした経験があると思いますが、これが習慣化するとディップをする感覚を得るのに苦労することになるので注意が必要です。
ディップのメリット
現代バスケでは必須のスキルであるディップ。
多くのメリットがあるので多くのプレーヤーが取り入れています。
以下の3つを紹介します。
- 飛距離が伸びる
- 再現性が上がる
- 無駄な力を抜く
飛距離が伸びる
前述の通りディップ最大のメリットは、シュートの飛距離を伸びることです。
慣れないうちは上手くいかないことが多いかもしれませんが、きっかけを掴むと安定して遠くまで飛ばすことができます。
再現性が上がる
どこでパスを受けても、どこでドリブルを終えても、いったんディップして懐に収める。
こうすることで、自分のシュートの開始地点を決めることができます。
毎回同じ地点から開始できるので、安定的にシュートを打つことができ同じフォームでのシュートを再現することに役立ちます。
バスケは「習慣化のスポーツ」と言われています。
どのような状況でも、同じ動きを再現することにディップは貢献します。
無駄な力を抜く
長距離のシュートは力をこめれば遠くまで飛ぶという訳ではありません。
逆に、余計な力が入ると飛距離が伸びません。
ディップすることで無駄な力を抜く効果があると考えます。
特に肩周りの無駄な力。
ボールを一度下げるので、腕が下がることなり自然と肩の力が抜けます。
ディップすることにより肩の無駄な力が抜けることで、シュートの飛距離が伸びます。
ディップのデメリット
メリットだらけのディップですが、デメリットはないでのでしょうか。
実際試して感じたデメリットを紹介します。
- シュートがブレる
- ブロックされやすい
シュートがブレる
ディップでボールを懐に収めてから、リリースポイントに持ち上げるまでには距離があります。
この距離のおかげでボールへの勢いがつきますが、距離が伸びればブレる可能性も上がります。
ディップでボールを収める位置は、人それぞれで好みがでてくると思われます。
胸のあたりの浅い位置や、腕を伸ばし切り膝のあたりの深い位置まで。
深い位置にディップし、リフトアップの距離が長ければ飛距離が出るという訳でもない。
リフトアップの距離が長ければ長いほど左右のブレる可能性が大きくなるので、適度な場所(お腹あたり)にボールを収めると良いでしょう。
ブロックされやすい
ディップをすることにより、いったんボールを下げる時間が発生します。
この時間でディフェンスに詰め寄られ、ブロックされやすくなる可能性があります。
これも、ディップを深くすればするほどリフトアップの時間が発生し、ブロックされる可能性が高くなります。
また、ディップと相性が良いワンモーションでシュートを打つと、リリースポイントが低くならざるを得ません。
この点もブロックされやすくなる要素となり得えます。
しかしながら、このデメリットはトップレベルの選手で気にする程度と思われます。
ボールを素早くリフトアップし、シュートを放つことで草バスケレベルでは解決することになるでしょう。
ただし、リフトアップを素早くすることは簡単ではなく、前述のシュートのブレに繋がります。
適した位置でのディップと、反復練習によって素早いシュートモーションを手に入れましょう。
まとめ
今回はバスケのシュートスキル、ディップについて紹介しました。
ディップとは、シュートの際に一度ボールを下げ、そこからの勢いを使いシュートの飛距離を伸ばすスキルです。
ディップすることにより以下のメリットが挙げられます。
- 飛距離が伸びる
- 再現性が上がる
- 無駄な力を抜く
ただし、以下のデメリットも挙げられます。
- シュートがブレる
- ブロックされやすい
ディップすることで、シュートの飛距離を伸ばすことが可能となります。
一方で、深すぎるディップにはデメリットもあると考えます。
自分に適したディップの位置を見つけ、反復練習でシュートフォームを築いていきましょう。
以上、最後までお読みいただきありがとうございました。
ディップ以外にも、バスケの本からは様々スキルの知識を得ることができます。
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